ハラスメント報告

人は嫌がられることをしてしまいます。それはどうしても起きてしまうこと。Pyladiesはメンバーに安全な場所を提供したいと考えています。そのため、PyLadiesはハラスメントを受けるであろうコミュニティメンバーの手助けになるよう、この章を作成しました。Pyladiesはメンバーに安全な場所を提供したいと考えているのです。

注釈

あなたがハラスメントに直面したり目撃した時でも、 報告は義務ではありません。 けれど、もし可能であれば、あなたがやりやすい方法で情報提供いただけると嬉しいです。

誰に話せばいいですか？

もしPyLadiesのチャットルームで、ハラスメントの被害にあったり、参加者やそこにいない誰かが被害にあっている現場を見た場合、オーガナイザーや、チャットルームの管理者、もしくはその場所の責任者に報告しましょう。たとえば PyLadies Meetup イベント中にハラスメントを目撃したら、そのイベントのオーガナイザー（達）に報告してください。もし、#pyladies チャットツールで見かけた場合は、チャンネルのオペレータである、@roguelynn (a.k.a. Lynn Root) さんにプライベートメッセージで報告してください。また、#pyladies-support チャンネルに、現在起きていることとして報告しても構いません。

もし、責任者を見つけれなかった場合、もしくは責任者に話したくない場合、またはリーダーに直接レポートしたい場合は、遠慮無く、email us してください。 以下の PyLadies オーガナイザーが行動規範に関する連絡先になります。

もし、上記のリーダーみんなといっぺんに連絡を取りたくないというのであれば、だれか一人に連絡してもらっても構いません。

会場提供者やスポンサーによるハラスメントがあった場合

もし、会場を提供してくれた会社の社員、もしくは会社に何らかの関係がある人、もしくはイベントのスポンサー、もしくは、 PyLadies のリーダーによる嫌がらせがあった場合は、会社の雇用主など、その人に対して責任がある人に勇気を持って訴えてください。

注釈

上記は Geek Feminism Wiki （とてもよいリソースですよ！）を参照しています。

報告の方法

報告に書いて欲しい2つのことがあります。

  1. どのような出来事をハラスメントと考えたか、わかりやすく説明してください。
  2. あなたが報告したハラスメントに対して、私たちにどのように対応してほしいのか記述してください。

起こったことを詳細に書くことにより、対象者がハラスメントを理解できない、もしくは理解できないふりをすることを防ぎます。私たちは対象者が行った行動に対して質問し、回答を記録し、後で違うことを言い出すのを防ぎます。ときには行動喚起を行うだけの場合もあります。

可能なら、以下も書いてください。

  1. 嫌がらせの電子メールや手紙のコピー、電話の日付、されたことの証拠

報告後にハラスメントの報告を行った記録、メールの送信履歴など、と送信した内容を保存しておくことをおすすめします。

報告書の書き方のサンプル

親愛なる <NAME> ,

私は <MANNER OF HARASSMENT> から <ハラスメントの内容> を受けたことを報告します。 [任意: 報告するハラスメントが <EFFECT ON ME> ] <RELATIONSHIP WITH HARASSER> に対して、以下のことを行ってください。

<LIST OF ACTIONS>

[任意: 私の苦情を扱うときに、 <HARASSER> や <SOME OTHER PEOPLE> に私の情報を公開しないでください。]

[任意: 私はすでに <OTHER AUTHORITY> にこのハラスメントを報告しており、彼らは <ACTION> をおこないました。]

[任意: ハラスメントを行った人たちのすべての連絡先 / すべてのヘッダーを含む電子メール]

<YOUR NAME>

リクエストを行う際の例

気軽さや重大度に寄りますが、インシデントを報告する時、あなたが私たちに聞いて良いいくつかの例:

Meetupまたはオフラインでイベントを運営した

  • あなたのイベントの反ハラスメント規約を策定し、実施する
  • <HARASSER> のふるまいが反ハラスメント規約に従わないかどうかを確認する
  • <HARASSER> にこのイベントでのハラスメントをやめるように伝える
  • <HARASSER> にこのイベントで交流しないように要請する。
  • 監視のため <HARASSER'S> の行動を記録する。
  • 主催者、スタッフ、ボランティアのイベント内での <HARASSER> の身分を排除する。
  • ask <HARASSER> to leave the event
  • ban <HARASSER> from future events
  • assist me in referring <HARASSER>'s actions to law enforcement

オンラインサービス（IRC、フォーラム、など）

PyLadies には公式 IRC チャネル （ #pyladies on Freenode）、Redditのsubreddit （ /r/pyladies ）と Google+ community があります。これらのサービスに参加する場合はサービスの管理者（達）またはモデレーター（達）に連絡するか、私たちに直接ご連絡ください。他にも地域別のPyLadiesオーガナイザーのオンライングループがあり、参加には管理者（達）・モデレーター（達）、locations_pageのe-mailに連絡するのが望ましいです。（もちろんmain email に連絡しても構いません！）

取り組みの例：

  • サービスの反ハラスメント規約を開発して強化してください。
  • <HARASSER> のふるまいが反ハラスメント規約に従わないかどうかを確認する
  • ハラスメント目的でサービスを使うことを <HARASSER> に辞めるよう忠告する。
  • 公開であるか、非公開であるかにかかわらず、 <HARASSER> に彼らのメッセージを見えないようにする。
  • 悪いことの兆しに備え <HARASSER> の投稿を監視する
  • （フォーラムやチャットなどのサービスで、）ハラスメント行為者 <HARASSER> がわたしにアクセスできないように解約かブロックをしてください。もしくは、わたしに解約やブロックの方法を教えてください。
  • deregister/block <HARASSER> from using this service
  • 私や警察に <HARASSER> のアカウントを特定するための情報を提供する。
  • assist me in referring <HARASSER>'s actions to law enforcement

他の方法

PyLadiesにできることは限られていますが、PyLadiesが見落としている人々や呼びかける手段が他にもあります。私たちのイベントスペースをよりよくするため、リーダー達は、私たちへのコンタクトをぜひ広げて下さい。（例：イベント主催）

雇用主

ハラスメント行為者が会場提供社やスポンサー社の従業員である場合には、遠慮なく雇用主の会社にお伝えください。以下のような場合には、ハラスメント行為者の雇用主に報告することを検討してください。

  • 仕事のメールアドレスやFAX、電話番号等の会社のリソースを利用してハラスメントを受けている場合。
  • ハラスメント行為者が、その行為が雇用主からマーケティング対策や、顧客に対するアウトリーチ活動であるとして推奨されるものであると主張する場合。
  • その会社のバッジや会社の名前が入った名刺を配る、その会社のビジネスの勧誘をする等、会社の代表者として振る舞う人にハラスメントを受けている場合。
  • フェミニスト団体の従業員や政治家、警察官、弁護士等の公的に節度が求められる仕事や仕事上権力を持っている人から個人的にハラスメントを受けている場合。沢山の職業について、それらの職業倫理基準を調べ、彼らの仕事外での行動が所属団体によって統制されているかどうかを見極められる可能性があります。

リクエストのための可能な取り組み：

  • <HARASSER> の行為があなたの組織によって認可もしくは承認されているかどうかを教えてください。
  • <HARASSER> の行為を禁止する規定を <COMPANY> が定めているかどうかを確認しましょう
  • ハラスメントを受けたわたしのためにも、ハラスメント行為者 <HARASSER> に話をして、彼らの振る舞いは許容範囲を超えているので、すぐに止めるべきと確認してください。
  • もう <HARASSER> とは仕事をできないため、 <COMPANY> ですぐに新しい連絡先やアカウントを管理者から発行してもらいましょう
  • すぐに <COMPANY> で有効なアカウントを無効にしましょう（もちろん、あなたの所属するアカウント管理によります）
  • <HARASSER> はあなたの会社のイメージを損なっているので、その意識を持ち、 <HARASSER> で <COMPANY> を表すことをしてはいけません
  • <HARASSER> の雇用を会社で考え直す
  • assist me in referring <HARASSER>'s actions to law enforcement

プロフェッショナル組織

これは例えば、医療登録ページや法律家のためのバー組織を指します。ハラスメント行為者がプロの職業に従事している場合、プライベート行動を統治していると考えるかもしれません。ハラスメント行為者がそのような職業なる前の場合もその事が考えられます。（例：医学部生）

リクエストのための可能な取り組み：

  • <HARASSER> の振る舞いがあなたの倫理規定に違反していないかどうかを確認する
  • あなたのプロフェッショナル基準に従った <HARASSER> を確認しましょう（このドキュメントを読み、具体的な倫理規定を作りましょう）
  • <PROFESSION> からの登録抹消を求めるために懲戒訴訟手続きを <HARASSER> に対して起こしましょう
  • <PROFESSION> の熟練したメンバーとして <HARASSER> を登録することを許さない
  • assist me in referring <HARASSER>'s actions to law enforcement

教育機関

雇用主の場合、ある状況下では、学生の課外活動として教育機関が関与されない状態となってしまう場合もあります。しかし、あなたが考慮した方がいい環境がいくつかあります。

  • 機構のメールアドレスや、ファックス、もしくはメールアドレスなどを利用してハラスメント行為をされている
  • ハラスメント行為者は、彼らの行動は彼らの機関に奨励されたもので、例えばその行動は研究や評価のためのプロジェクトであると主張します。
  • 研究者として会議に出席したり発表したりする等、機関の代表者として振る舞う人にハラスメントを受けている場合。

リクエストのための可能な取り組み：

  • <HARASSER> の行為があなたの組織によって認可もしくは承認されているかどうかを教えてください。
  • <HARASSER> がこの研究 [あるいは評価] で倫理の賛同を得ているかどうかを証明する
  • <HARASSER> のプロジェクトの再検討要請をするため、代表開発者 [またはコースの先生] の詳細な連絡先と <INSTITUTION> の倫理審査委員会をお知らせ下さい。
  • <INSTITUTION> に <HARASSER> の振る舞いを禁止する規約があるかどうかを確認する
  • ハラスメントを受けたわたしのためにも、ハラスメント行為者 <HARASSER> に話をして、彼らの振る舞いは許容範囲を超えているので、すぐに止めるべきと確認してください。
  • <HARASSER>はあなたの会社のイメージを損なっているので、その意識を持ち、<HARASSER>で<INSTITUTION>を表すことを許しません
  • <HARASSER> の雇用を会社で考え直す
  • assist me in referring <HARASSER>'s actions to law enforcement

インターネットサービスプロバイダ

ハラスメント行為がオンラインサービス上で行なわれた場合、ハラスメント行為者をe-mailアドレスまたはIPアドレスを通して追跡する事ができるものとする。

ISPは基本的にはユーザの行動指針を厳重には規定していません。そして、ユーザが加害者の行動に関する明確な苦情を記録している場合、及び、法律が関わることでない限りは、ユーザへの協力を断ることとします。

要求すべき行動

  • ハラスメント目的でサービスを使うことを <HARASSER> に辞めるよう忠告する。
  • <HARASSER> のインターネット上の脅迫行為を監視
  • deregister/block <HARASSER> from using this service
  • 私や警察に <HARASSER> のアカウントを特定するための情報を提供する。
  • assist me in referring <HARASSER>'s actions to law enforcement